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health · 6 min · 最終確認日: 2026-07-07

基礎代謝量の計算式を比較:ミフリン・セントジョー式、ハリス・ベネディクト式、キャッチ・マカードル式

TL;DR最もよく使われる3つの基礎代謝量(BMR)計算式は、同一人物であっても意味のある差を生むことがあります。体重80kg、身長180cmの30歳男性の場合、ミフリン・セントジョー式では1日1,780kcal、改訂版ハリス・ベネディクト式では1,854kcal、キャッチ・マカードル式(体脂肪率15%で計算)では1,839kcalと推定され、その差は約74kcal、割合にして約4%です。ミフリン・セントジョー式は一般集団に対して最も正確とされることが多く、一方でキャッチ・マカードル式は除脂肪体重を用いるため、筋肉質でアスリート体型の人に適している場合があります。

基礎代謝量とは何か、なぜ計算式が重要なのか

基礎代謝量とは、生命維持機能を保つために体が完全な安静状態で消費するエネルギーのことです。多くの人にとって1日の総消費エネルギーの中で最も大きな割合を占めるため、総消費カロリーを推定する際の活動係数を掛ける基準として使われます。BMRは検査機器なしでは直接測定できないため、日常的なツールでは回帰式を用いて推定します。そして、それぞれの計算式は異なる集団のデータをもとに導き出されているため、結果に食い違いが生じます。

同一人物における3つの計算式

1人の基準対象者——体重80kg、身長180cm、30歳男性、体脂肪率15%(除脂肪体重68kg)と仮定——を使って、それぞれの計算式がどのような結果を出すかを示します。計算式の違いは、体重全体を使うか除脂肪体重を使うかという点にあり、これが結果が食い違う主な理由です。

計算式BMR推定値使用する数値
ミフリン・セントジョー式(1990年)1,780kcal体重、身長、年齢、性別
ハリス・ベネディクト式(1984年改訂)1,854kcal体重、身長、年齢、性別
キャッチ・マカードル式1,839kcal除脂肪体重(体脂肪率が必要)

なぜ結果が食い違うのか

ミフリン・セントジョー式は1990年に発表され、現代の一般集団に対して最も正確とされることが多く、多くの管理栄養士が標準的に採用している計算式です。改訂版ハリス・ベネディクト式は1984年に発表されたもの(元となる1919年の研究を更新したもの)で、多くの成人でやや高めの数値になる傾向があり、今回の例でも約74kcal高くなっています。

キャッチ・マカードル式は異なるアプローチを取ります。体重全体ではなく除脂肪体重を用いるため、体脂肪率のデータが必要です。同じ体重の2人であれば、より痩せている方がキャッチ・マカードル式によるBMRが高くなります。そのため筋肉質でアスリート体型の人に向いていますが、体脂肪率が不明であったり推定値にすぎない場合には、その誤差がそのまま結果に反映されてしまうため、利用しづらい面もあります。

どの計算式を使うべきか

多くの人にとって、ミフリン・セントジョー式が妥当な標準的選択肢です。信頼できる体脂肪率の測定値があり、痩せ型またはアスリート体型であれば、キャッチ・マカードル式の方が合う場合があります。どちらを選ぶにしても、その数値は測定値ではなく出発点となる推定値として扱ってください。実際のBMRは遺伝、体組成、その他の計算式では捉えきれない要因によって変動します。最も確実な方法は、1つの計算式を選び、一貫した活動係数を適用し、数週間の実際の結果に基づいて調整していくことです。

よくある質問

最も正確なBMR計算式はどれですか?

一般集団に対しては、ミフリン・セントジョー式が最も正確とされることが一般的です。痩せ型でアスリート体型の人には、除脂肪体重を用いるキャッチ・マカードル式の方が適している場合があります。

BMR計算ツールによって数値が異なるのはなぜですか?

それぞれ異なる集団のデータをもとに作られた計算式を使用しているためです。体重80kg、身長180cm、30歳の男性1人の場合でも、推定値は1,780kcalから1,854kcalまで幅があり、約4%の差になります。

BMRの計算に体脂肪率は必要ですか?

体脂肪率が必要なのはキャッチ・マカードル式のみです。この式は除脂肪体重を基準にしています。ミフリン・セントジョー式とハリス・ベネディクト式は体重、身長、年齢、性別を使用します。

BMRは食べるべきカロリー量と同じですか?

いいえ。BMRは安静時のエネルギー消費量です。1日に必要なカロリーは、BMRに活動係数を掛けたもの(TDEE)を基準に、体重の目標に応じて調整した値になります。

参考文献

  1. Mifflin MD, St Jeor ST, et al. A new predictive equation for resting energy expenditure in healthy individuals. Am J Clin Nutr. 1990;51(2):241-247. https://doi.org/10.1093/ajcn/51.2.241
  2. Roza AM, Shizgal HM. The Harris Benedict equation reevaluated. Am J Clin Nutr. 1984;40(1):168-182. https://doi.org/10.1093/ajcn/40.1.168
  3. Katch FI, McArdle WD. Nutrition, Weight Control, and Exercise — lean body mass basis for resting metabolic rate. Academic reference.

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