材料別・米国式1カップあたりの重量
以下の値は、広く公表されている製菓用重量チャートの慣例(King Arthur Baking、USDA FoodData Central)に基づきます。粉類はスプーンですくってすり切る方法を前提とした標準値で、銘柄や湿度によって実際の重さは多少前後します。
| 材料 | 米国式1カップあたりのグラム | 米国式1カップあたりのオンス |
|---|---|---|
| 中力粉 | 120 g | 4.23 oz |
| 強力粉 | 120 g | 4.23 oz |
| グラニュー糖 | 200 g | 7.05 oz |
| ブラウンシュガー(詰めて計量) | 213 g | 7.51 oz |
| 粉砂糖 | 113 g | 3.99 oz |
| バター | 227 g | 8.01 oz |
| 牛乳 | 240 g | 8.47 oz |
| 水 | 237 g | 8.36 oz |
| ロールドオーツ | 89 g | 3.14 oz |
| ココアパウダー | 85 g | 3.00 oz |
| はちみつ | 340 g | 11.99 oz |
| 白米(生) | 198 g | 6.98 oz |
| 植物油 | 218 g | 7.69 oz |
- 重量チャートは出典によって少しずつ違います。King Arthur Bakingは中力粉を1カップ120 gとしていますが、125〜130 gを採用している米国の資料もあります。大切なのはどのチャートを使うかより、1つのレシピの中で同じ基準を通すことです。
- 粉類のカップ重量は、スプーンですくってすり切る方法を前提としています。容器に計量カップを直接突っ込んですくうと、小麦粉や粉砂糖が押し固められ、20〜30%重くなることがあります。
- ブラウンシュガーは、しっかり詰めて計量するのが慣例です。そのため1カップの重さ(213 g)がグラニュー糖(200 g)を上回ります。
- この計算機が使うのは約240 mLの米国式(法定・慣用)カップです。オーストラリアのレシピは250 mLカップ、古い英国のレシピはヤードポンド法を使うことがあり、日本の計量カップは200 mLです(米は1合=180 mL)。国によってカップ1杯の重さは少しずつ変わります。
カップ→グラム換算とは
カップ→グラム換算とは、体積の単位である米国式カップ(約240 mL)を、その材料に固有の密度を使って重さ(グラム)に置き換えることです。材料ごとに密度が違うため、「1カップは何グラムか」という問いに万能の答えはありません。King Arthur Bakingの重量チャートの慣例では中力粉1カップは約120 g、一方でグラニュー糖1カップは約200 g、はちみつ1カップは約340 gになります。
粉類のカップ重量は、カップへの詰め方にも大きく左右されます。計量カップで袋から直接すくうと粉が押し固められ、スプーンですくってすり切る方法(spoon-and-level:スプーンでカップに入れ、平らなヘラですり切る)より20〜30%重くなることがあります。公表されている重量チャートが前提としているのは後者です。同じレシピをカップで作ったのに人によって仕上がりが違う、という現象の主な原因がこの差です。
プロの製菓職人や近年の製菓の教科書は、体積ではなくデジタルスケールで重さをはかることを勧めています。詰め方という不確定要素をまるごと排除できるからです。この計算機は、カップ表記のレシピを、正確にはかれる重量へ書き換えたいときにいちばん役立ちます。
このカップ→グラム換算計算機の使い方
- レシピに書かれたカップ数を入力します。小数もそのまま使えます。1/2カップなら 0.5、1/4カップなら 0.25 と入力してください。
- よく使う13種類の材料の一覧から、該当するものを選びます。
- グラムでの重量に加え、オンスと大さじでの相当量が表示されます。結果は入力と同時に更新されます。
- 一覧にない材料は、密度の差が大きいので、パッケージの表示や公表されている重量チャートを確認してください。
カップ→グラム換算の計算式
換算は、カップ数に、その材料の米国式1カップあたりの標準重量(公表されている製菓用重量チャートの値)を掛けるだけです。オンスはグラムを 28.3495(常用オンス1あたりのグラム数)で割って求め、大さじは「1カップ=16大さじ」という米国式の換算に従います。
計算例:中力粉2カップ=2 × 120 g=240 g。これは 240 ÷ 28.3495 = 8.47 oz にあたり、大さじでは 2 × 16 = 32 杯分です。
よくある間違い
- 計量カップで袋から直接小麦粉をすくう。粉が押し固められ、チャートが前提とするすり切り計量より20〜30%多く入ってしまいます。
- どの材料にも同じ「1カップ=◯g」を当てはめる。はちみつ1カップ(約340 g)は、中力粉1カップ(約120 g)のほぼ3倍の重さです。
- 重さのオンスと液量オンスを混同する。1カップはどんな液体でも体積として8液量オンスですが、重さが8オンスになるのは水に近い密度の材料だけです。
- カップの規格を取り違える。米国式カップは約240 mL、オーストラリアのメートル法カップは250 mL、日本の計量カップは200 mLで、大量に作るときほど差が効いてきます。
- ブラウンシュガーを詰めずにはかる。公表されているブラウンシュガーのカップ重量は、しっかり詰めた状態を前提としています。
よくある質問
小麦粉1カップは何グラムですか?
King Arthur Bakingの重量チャートの慣例では、米国式1カップの中力粉は約120グラム(4.23 oz)です。これはスプーンでカップに入れてすり切った状態を前提としています。袋に計量カップを直接突っ込んですくうと粉が押し固められ、20〜30%重くなることがあります。米国の資料には1カップ125〜130 gとしているものもあります。
砂糖1カップは何グラムですか?
米国式1カップのグラニュー糖は約200グラム(7.05 oz)です。詰めて計量するブラウンシュガーはこれより重く1カップ約213グラム、粉砂糖はきめが細かく空気を多く含むため軽く、1カップ約113グラムになります。
チャートによってカップ→グラムの値が違うのはなぜですか?
粉類のカップ重量は、カップへの詰め方、材料が落ち着いている度合い、計測した銘柄によって変わります。そのため出典ごとに少しずつ違う値が標準として採用されています。たとえばKing Arthur Bakingは中力粉を1カップ120 gとしますが、125〜130 gの資料もあります。1つのレシピの中で一貫して使うのであれば、どのチャートでも問題ありません。
重さをはかるのと、カップではかるのはどちらがよいですか?
デジタルスケールで重さをはかるほうが正確で再現性が高く、プロの製菓職人や近年の製菓の教科書が勧める方法でもあります。小麦粉1カップの量を20〜30%も変えてしまう「すくうか、スプーンで入れるか」の差がなくなり、計量カップを何個も洗う手間も省けます。
1カップは大さじ何杯ですか?
米国式では1カップ=大さじ16杯です。これは体積どうしの関係なので、どんな材料でも成り立ちます。1/2カップなら大さじ8杯、1/4カップなら大さじ4杯です。なお米国式の大さじは約15 mLで、日本の大さじ15 mLとほぼ同じです。
米国式カップとメートル法のカップは同じですか?
いいえ。米国の慣用カップは約237 mL(栄養表示に使う米国の法定カップは240 mL)、オーストラリアやニュージーランドで使うメートル法のカップは250 mL、日本の計量カップは200 mLです。米国式とメートル法の差は4〜5%程度で、1カップだけならほぼ問題になりませんが、レシピを何倍にも増やすときは効いてきます。
参考文献
- King Arthur Baking Company. Ingredient Weight Chart. kingarthurbaking.com.
- USDA FoodData Central — ingredient density and weight data. fdc.nal.usda.gov.
- NIST Handbook 44 — specifications for volume measures (US customary units). nist.gov.