算出方法によって日数が異なる理由
満期の妊娠は、最終月経の初日からはおよそ280日(40週)、しかし受精日からはおよそ266日(38週)として測られる。この14日の差は、最終月経の開始から排卵までにかかると想定される期間だ。それぞれの算出方法は異なる出来事を起点としているため、同じ出産予定日にたどり着くために加える日数もそれぞれ異なってくる。
3つの算出方法とその加算日数
以下の表は、各方法が何を起点とし、何日を加えるかを示している。体外受精による算出は、移植時点での胚の日齢が正確にわかっているため、移植日別に分けている。
| 方法 | 起点 | 加算日数 |
|---|---|---|
| ネーゲレの概算法(最終月経) | 最終月経の初日 | 280日(40週) |
| 受精日/排卵日 | 受精日 | 266日(38週) |
| 体外受精 5日目(胚盤胞) | 胚移植日 | 261日 |
| 体外受精 3日目 | 胚移植日 | 263日 |
最終月経法が広く使われながらも精度が低い理由
ネーゲレの概算法が標準的に使われるのは、最終月経が本人が報告できる唯一の日付であることが多いためだが、この方法は28日周期で排卵日が14日目という教科書どおりの前提に基づいている。周期が長い、短い、あるいは不規則な場合、実際の受精日はこの前提からずれてしまうため、最終月経に基づく推定は数日単位でどちらの方向にもずれることがある。だからこそ、胚を直接測定する初期の超音波検査が、最終月経に基づく出産予定日を確認したり修正したりするためによく使われる。
体外受精による算出が最も正確な理由
体外受精では、受精日と移植時点での胚の日齢の両方が正確にわかっているため、周期の長さや排卵のタイミングについての仮定が不要になる。5日目の胚盤胞は移植時点で受精から5日が経過しているため、261日を加える(すでに経過した5日を266日から差し引く)。3日目の胚の場合は263日を加える。これにより、他の算出方法における最大の不確実性の要因が取り除かれる。どの方法を使うにせよ、出産予定日はおよそ2週間の幅を持つ推定値であって固定された予定ではない——実際に推定日どおりに出産となるのはおよそ20件に1件にすぎない。
よくある質問
最終月経から出産予定日はどのように算出する?
ネーゲレの概算法は、最終月経の初日に280日(40週)を加える。28日周期で排卵日が14日目であることを前提としている。
受精日からの出産予定日はなぜ280日ではなく266日なの?
280日の最終月経による算出には、排卵前のおよそ14日間が含まれている。受精そのものから算出するとこの期間が取り除かれるため、266日(38週)を加える。
体外受精での出産予定日はどう算出する?
体外受精による算出は、胚の日齢が正確にわかっているため精密だ。5日目の胚盤胞移植では移植日に261日を、3日目の移植では263日を加える。
どの算出方法がもっとも正確?
体外受精による算出は、受精のタイミングがわかっているため最も精密だ。最終月経法は最も広く使われているが精度は最も低く、初期の超音波検査で確認されることが多い。
参考文献
- American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG) Committee Opinion 700 — Methods for Estimating the Due Date. https://www.acog.org/
- National Health Service (UK) — working out your due date. https://www.nhs.uk/pregnancy/
- American Society for Reproductive Medicine (ASRM) — IVF and embryo transfer dating. https://www.asrm.org/